冠詞を理解する 第10回 Can I borrow a rubber?ってどんな意味?
みなさん、こんにちは。Chubby chopsです。
いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。
今回からは食べ物以外の名詞に対する「可算」と「不可算」扱いについて考えてみたいと思います。
まずは、”wood”という名詞について考えてみましょう。
woodという単語を「木材」という材料として考える場合は、不可算扱いです。
例:All the furniture in our shop is made of wood.
(私たちの店にある家具はすべて木で作られています)
一方、「木の種類」について話す場合、woodは可算扱いになります(=単数にも複数にもなる)
例:We stock floors made of a variety of different woods, including natural oak, mahogany, and pine. Mahogany is a hard wood and pine is a soft wood.
(私たちは、天然オーク、マホガニー、マツなど様々な種類の木で作られた床を取り揃えています。マホガニーは堅い(種類の)木で、マツは柔らかい(種類の)木です)
次に、”plastic”という名詞について考えてみましょう。
plasticもwoodと同様に、「プラスチック」という材料として考える場合は不可算扱いです。
例:This product is made of plastic. (この製品はプラスチックでできています)
一方、「プラスティックの種類」について話す場合、plasticは可算扱いになります。
例:Plastics fit into two categories – Thermoplastics and Thermosetting plastics.
(プラスチックは熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックという二つのカテゴリーに属す)
では次に、”rubber”という単語を考えてみましょう。
rubberも材料としての「ゴム」を表す場合は、不可算扱いです。
例:Tyres are made of rubber. (タイヤはゴムでできている)
一方、イギリス英語では「消しゴム」のことも”rubber”と呼ぶのですが(アメリカでは”eraser”)、その場合は数えることができます。
例:a rubber(消しゴム1個) two rubbers(消しゴム2個)
※ちなみに、アメリカで”rubber”を”a rubber”や”rubbers”のように数えられるものとして扱った場合、「コンドーム」のことになりますので注意が必要です。
イギリスで”Can I borrow a rubber?”といえば、「消しゴムを借りられる?」という意味になりますが、アメリカの学校で隣の席に座っている子に”Can I borrow a rubber?”といったら変な誤解をされてしまいますね・・・。アメリカでは、”Can I borrow an eraser?”と言いましょう。